襖紙の表面に意匠性を高めるために使用される糸織物を製造しています。襖紙の中でも主に、上級襖紙や意匠綴糸で織る中級織物に使用されています。

住宅事情の変化により、国内での襖紙の需要は減少傾向にありますが、昨今の中国での富裕層による“和室ブーム”による襖紙の需要が増加しつつあり、各問屋・メーカーが参戦しています。その中でも弊社の織物は、数種類の糸の組み合わせで様々な柄をつくるなど、新規性・差別化を図っています。

通常の糸織物の経糸に変化をつけた後加工により、弊社独自の意匠性（波模様）の高い織物を開発・生産し、住宅やホテルなどに使用される壁紙に使用されています。

現在、国内の壁紙市場の中で、価格や納期など様々な要因などにより、織物壁紙は1%を切るまでに減少しています。しかしながら、織物壁紙はデザイン性、機能性など、他の壁紙には変えられない価値があり、弊社の“波”模様を施した壁紙は、主要な複数のブランドメーカーに採用をいただき、高い評価をいただいています。

弊社では、障子紙メーカー金長特殊製紙㈱との共同開発により、弊社のメッシュ状の織物を和紙で挟みこみ、紙・糸織物・紙の強度の高い三層構造の障子紙を開発、生産しています。

国内住宅の和室離れにより、障子紙の需要も激減している中で、糸織物や和紙を使用することで、強度と独特の風合い・デザイン性を増し、他社との差別化を実現しています。

主に高速道路のトンネルなどのコンクリートの剥落防止材として使用されている宇部エクシモ株式会社の製品である高強度ポリプロ繊維シムテックス®を原料支給にて、弊社で後加工を施し製品として出荷しています。
シムテックス®の強度としなやかさを出すために、10年前より様々な試行の末、請負仕事ではあるがここ数年で本格的生産を始めました。国内唯一、弊社の設備・技術にのみ生産可能。

幹線道路の老朽化による補修が進められており、今後も需要拡大が見込まれている弊社主要製品の一つです。